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君に読む物語

ネットに広がる伝説の萌える体験談、エロ体験談、猥談、エロ話をまとめるブログ

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いねむり

中学3年の秋の写生大会でのことです。
僕はひとり学校から少し離れた神社の階段にすわり、眼下に広がる風景を描いていました。
当時の僕は絵を描くのが大好きだったので、あえて友達とは離れ離れになって
一人でかいていました。
前もって下見をしていた場所に着くと、僕は、無我夢中で絵を描きはじめました。
あっという間に午前中が過ぎ、昼になって弁当を食べ終わると、
再び僕は画用紙に向かいました。
それから何分かたった頃でしょうか。
はっとして、後ろを振り返ると、美術の担任の先生がにっこり笑顔で立っていました。
「もう、先生、びっくりさせないでよ…」
「ごめんね〜。でも、Kくんさ、すごい真剣に描いてるんだね」
「…」
「私ね、中学1年からKくんのこと知ってるけど、いつも放課後遅くまで残って描いてたもんね。
それで校内写生大会だといつも特選になってたでしょう。先生、いっつも感心してたよ」
「絵、好きですから」
「そう?」
「側でもう少し見てていい?」
「はい、いいですよ」
そう言うと、彼女は僕の隣に並んで座りました。
僕はドキドキしていましたが、自然にまた絵に向かいました。
と、突然、僕の身体に何かがぶつかりました。
横を見ると、Y先生が眼を閉じて僕の右肩に寄りかかってたのです。
耳を澄ますと静かな寝息が聞こえてきます。
彼女は疲れていたのでしょう。僕に寄りかかって眠ってしまったのです。
大人の女性の身体に触れたことなんて勿論ありませんでしたし、友達に見つかったらいやだな
という気持ちのほうがおそらく強かったと思います。
僕は筆を休めて、彼女のほうに目をやりました。
シャツの中の小さな胸が見えていました。
悪いことをしているとは思いません。なんとなく嬉しい気がしました。
友達のほかの誰もが体験していることではないだろうという気持ちがありましたから。

どうしたものだろう、心の中でそう思うと、僕は彼女の重みを積極的に感じようとしました。
大人の女性とはいえ、意外に軽いものだなという感じがしました。
シャンプーのいいにおいがしていました。
しばらくこのままでいたい、という気持ちが沸いてきましたので、
絵を描くのはもうやめて僕は前の風景をなんとなく見ていたのだと思います。
それからどれくらいの時間がたったかは覚えていません。
「はっ、え?、あ、ごめんね、だいじょうぶ?」
という声がして、先生は目を覚ましました。
僕は変な笑顔を浮かべていたんじゃないかと思います。
Y先生はあわてて髪の乱れを直していました。
「ごめんね、…先生、寝ちゃったんだ…」
「だいじょうぶですか?」
「うん。大丈夫だよ。Kくんごめんね、絵の邪魔しちゃって」
「いいですよ。別に。先生?疲れてるんですか?」
「え、私?…うーん、疲れてるんだろうなぁ。授業中に先生が寝るなんて普通じゃないよね」
そういって彼女は、つとめて、笑顔を浮かべていた気がします。
「先生?」
「何?」
「頭に葉っぱついてる」
そういって僕は彼女の髪の毛についている葉っぱをとってあげました。
「ありがと。じゃ、先生もう行くね」
「Kくん。さっきのことは内緒だよ」
先生はそういって僕の頭をなでました。
まだ眠そうな身体を目いっぱい起こそうとしつつ、階段を下に下っていきました。
「先生の胸見ちゃったこと人になんていえないよな」
初恋はもう済ませていましたが、中学時代の忘れられない思い出になっています。




[ 2016/02/20 22:43 ] 未分類 | トラックバック(-) | コメント(-)

チャットで知り合った柴咲コウ似の女の子と

去年の夏のこと。
ネットのチャットで知り合った女の子と会うことになって、海の近くに行った。

柴咲コウ似のちょっとヤンキーぽい無口な女の子だった。
でも平日だったからか、あんまり人通りもなくて、正直面白くはなかった。

仕方ないので、以前行ったことのある砂浜に連れて行ったら、
夕日がきれいで、その子はそれなりに楽しんでくれたようだった。

オレはいまいち恋愛モードに入れず、結局暗くなってきたのでその日はそのまま帰った。

だが正直いって過剰に露出の多いその子の服装に、チンポは立ちっぱなしで、
一日中隠すのが大変だった

その後、あの日は失敗だったなと思って気後れして連絡しないでいたら、
向こうから突然メールが来た。
一緒に海で泳ぎたいらしい。

ちょっと寒くなってきた時期だったので、どうしようかと思ったが
思い切って出掛けてみた。

彼女は嬉しそうに泳ぎはじめた。
僕は彼女の目的がイマイチつかめず、楽しみつつもなんとなく考えてしまっていた。

二時間くらい泳いだ後、先に海から上がって着替えをした。
ところが、ちょっと目を離したすきに彼女の姿が見えなくなった。

もう海の家も解体されている季節だったので、彼女はちょっとした階段の影で着替えをしていた。
僕はそのことを知らず、彼女を探しにその場所に立ち入ってしまった。

彼女は着替えの途中だった。ちょっと何かが見えたような気がしたが、
暗かったのでよく分からなかった。
でも妄想は爆発的にふくらみ、チンポはギンギンになった

その後、二人で近くのファミレスで食事をした。
このときはなんとなく会話もはずんで、楽しくなってきた

が、食事のあとの会計のときにキッチリ割り勘だったので、
なんとなく彼女の目的がわかった気がした。

帰り道の途中、彼女が人気の無い駐車場に僕を誘った。
もう夜で、辺りは真っ暗だった。

二人で「タバコ」を吸ってまったり楽しんでいたら、
彼女の手が僕の手にやわらかく触れた。

「タバコ」のおかげで僕もちょっとアレ状態になっていたので、
どうなるかなと思っていたら、案の定、彼女は両手を僕の首にまわしてきた。

かすかに微笑んでいる。据え膳食わぬは男の恥。
僕は彼女を抱きしめ、押し倒した。

舌を入れてキスすると、お互いいたずらっぽい微笑が浮かぶ。
自動車の陰にビニール袋を敷いて、彼女はその上に座った。

僕は砂利の上に膝をついて、彼女の上に覆い被さる格好になった。

ちなみにこのとき、二人は自動車と民家の塀に挟まれた狭い空間に身を横たえて
いるわけで、すぐ隣の民家の明かりが塀に空いた穴から漏れている。

「見られるかなー」と思ったが、彼女は全然気にしていないようなので、
僕も集中することにした。

ボタンを上から順番にはずしていくとき、手が震えた。
胸元をはだけて、彼女は上目づかいに微笑んでいる。

チンポが鬱血するくらいギンギンになっている。緊張でブラジャーが外せない。
彼女に自分で外してもらった。

乳首にむしゃぶりつき、しばらく舐めた後、ゆっくり舌を這わせて
首筋に向かい、再びキスをする。

彼女の火照った肌が僕の胸に当り、それだけで気持ちいい。
さっそくスカートを脱がすと、パンティを引きずりおろした。
黒い陰毛があらわれた。僕もズボンを下ろし、半そでの前をはだけた。

ところがトラブル発生。ゴムを忘れてきてしまった。
「ごめん、何も持ってきてないよ」と言うと
彼女はバッグの中からゴムを取り出し、チンポに両手でかぶせてくれた。

後はもうHするのみ。しばらく乳くりあって遊んだあと挿入する。

思ったよりゆるめではあったが、生暖かい彼女の体温が伝わってきて気持ちいい。
股と股がぶつかるとき、柔らかい肌の感触が睾丸を刺激してエロい。
彼女は「気持ちいい…」と呟く。

僕がうながすと、彼女は僕の胸から腹にかけて両手で愛撫してくれる。
すぐにイキそうになるのを懸命にこらえて、ゆっくりやさしくピストン運動。

しかし、膝小僧が駐車場に敷き詰められた砂利にこすれて痛い。
仕方ないので、後は激しく動いてフィニッシュ。
ちょっと短めのHだったけど、お互い楽しめた。

終わったあと、彼女は「お互い後腐れ無し」を確認した。
でも、帰りは二人で手をつないで帰ったし、別れ際には抱き合ってキスしたので、
一日だけの楽しい夢を見れた気分だった。

その後はしばらく連絡が無かったけど、最近またメールが来た。




[ 2016/02/20 22:42 ] 未分類 | トラックバック(-) | コメント(-)

12年ぶりの再会

私が小学校3年の時に学校で伝染病が発生し、何人かが子供専用隔離病棟へ
入院させられた事がありました。
6〜8人部屋ぐらいで低学年だったので男女混合でした。

私の部屋には、同じクラスですぐ近くに住むY美が入院していました。
Y美というのは、クラスでも一番生意気でおませな女の子だったのです。

夜になるとベッドはカーテンで仕切られますが、私とY美はどちらかの
ベッドで消灯後も遅くまで遊んでいました。

ある夜Y美が、「おちんちんを見たい」と言ってきました。
まだ、性の知識も男女の体の違いも何も知らない幼い私は、パンツを降ろしてY美に見せて
あげたのです。

Y美は、興味げに「ふーん」といいながら、指でさわったり、はじいたりしてきました。

私は調子にのって、立ち上がったり、よつんばいになったりしました。
Y美によるおちんちんいじりは退院するまで毎晩続き、時には口で舐めたりもされました。

でも、この記憶はずっと忘れていたんです。

大学の3年の時に田舎に帰省した際、友人達との飲み会があり男女15人程が集まりました。

その時に偶然地元の大学に通うY美に再会したのです。

Y美は、とても美しくなっていて集まった女性の中でもダントツの美人でした。
それもそのはず、大学のミスコンで優勝したり、雑誌のモデルをやっていたそうです。

最初私はY美だと気付かなかったのですが、Y美の方から
「○○君でしょ?私小学校で一緒だったY美よ。」
といってきたんです。

それからは、家の近所の話や小学校の時の話で盛り上がりました。
Y美が入院の話を持ち出した時に、始めて例のおちんちんいじりの事を思い出したのです。

「そーいえば、あの時Y美は毎晩僕の・・」
と言いかけると、Y美はあわてて私の口を塞ぎ
「二人だけの内緒にしといて」
と言うんです。

私はその話には触れずに今の大学の話とか、Y美のモデルの話とかをして
更に盛り上がり、二人でかなり早いピッチで飲みました。

お開きの時間になる頃には、Y美はかなり酔っており、
叩き魔なのかしつこく絡んできて私の体中を叩くのです。

本当は2次会に行きたかったのですが、友人が
「おい○○、Y美を送ってやってくれないか?
今日はお前を気に入ってるみたいだしな。
まあ、お前なら送り狼にはならないだろうし。」
と言うんです。
結局Y美を送っていく事になりました。

タクシーを拾おうと歩いていると、またもY美が叩きながらからんでくるので、軽く逃げます。

Y美がおっかけてくるので面白がって走っていたら、Y美が
「気分が悪くなった・・」
と言い出して、

「ちょっと、休んでいこうよー。」
といってホテルを指さすんです。Y美は私の手をとってどんどんと入って行くのです。

部屋へ入ると、Y美はいきなり
「ねえ、あの時見せてあげなかったから、今見せてあげる!」
と言い出しました。

一瞬何の事だかわかりませんでした。
まさかこんなに美しくなったY美がそんな事いうなんて。

おいおいマジかよー、と思いつつも、なんてラッキーなんだろう、
とも思います。

Y美は服を脱ぎ始めて下着だけになります。

ベッドに上ったY美の、
「ねえ、○○君、ここに来なさいよー」
という声で私もベッドに上ります。

Y美は、ブラをはずすと私の手をとり乳房へ導きます。
決して巨乳ではないけれど形のよいきれいな乳房が目の前にあります。

手を触れるととってもやわらかくて、Y美の美しい顔と乳房を交互に
見ながら軽くもみます。

Y美は、パンティーに手をかけるとスーっとそれをきれいな長い脚から抜きます。

「ねえ、見て」
という声と同時に、脚を大きく広げて私の目の前にY美の股間を晒します。
思わず、ごくんとつばを飲み込みます。

そこには、非常に薄いヘアーとピンク色したクリトリスそれにつづく
おまんこ・肛門がはっきりと見えるのです。

私のペニスはもう完全にビンビンになっていて、ジーンズの中で
圧迫されています。

そーっと、指を触れてみると、
「あっ」
とY美が声を出します。

おまんこが、濡れているんです。

それを見て私は理性のヒューズが飛び、指で舌でY美のアソコを
愛撫しつづけます。

Y美の口からは、歓喜の声が上がります。
そのうち、Y美の手が伸びてきて私のジーンズを脱がしにかかります。
私も自分で上の服をぬぎすて全裸になります。

Y美は、
「あの時以来の○○君のおちんちんだ」
と言っていきなり、フェラをしてきます。

ああ、こんな美人が今自分にフェラをしている、と思っただけでも
いきそうです。

Y美のテクニックは極上で、私は1分ともたずにY美の口のなかに
出してしまいました。

1度いっても私のペニスは小さくならずにいました。

私はY美にのしかかり、さっき口の中で発射したばかりのペニスをコンドームも付けずに、
Y美のおまんこに挿入し、狂ったように腰を使います。

そうしておいてY美の乳首を舌や指でころがします。
もうY美も体を震わせながら声を出します。

そのうちに、Y美がひときわ大きな声で
「だめー、いっちゃうー」
と叫ぶと、おまんこがキューっと私のペニスを締め付けます。
耐え切れずに2発目を中に出してしまいました。

急に正気に戻り、
「中出ししちゃったよー」
とY美にいうと、
「○○君の子供ならできてもかまわない・・」
というのです。

その言葉に、Y美が余計かわいくなり、その後も69をしたり別の体位でも中出ししたり
して、結局4時間程で6発もしちゃいました。

私はすぐに東京に戻ってしまい、Y美とはそれっきりでした。

残念ながら(?)Y美は妊娠しなかったらしく、卒業後本当にモデルになったようです。
しばらくしてから結婚したという手紙をもらいました。

あの時のY美は酔った勢いだったのか、そうでなかったのか?
Y美は何を思っていたのか?

今となっては、確かめようもありません。

Y美があの時妊娠していたら、私の人生も大きく変わったのでしょう。

いまから10年ぐらい前の出来事です。




[ 2016/02/20 22:41 ] 未分類 | トラックバック(-) | コメント(-)

古い女友達の結婚式に出て

先週の日曜日、私は古い女友達の結婚式と披露宴に参加していた。
おまけに友人代表として、スピーチまでさせられた。

私は他愛もないエピソードを話し、彼女は笑って聞いていたが
本当はそこでは、いくらお金をもらっても言えない秘密があるのに。。

この年になると(32)、多くの友人の結婚式に参加したが、自分と過去に
関係を持った女性の結婚式に出るのは初めてだ。

友人として心から祝福する気持ちと、どうしても思い出してしまうことと、
複雑だった。

赤い口紅の唇をみて、彼女の口で果てた時のことを思い出した。
白いドレスの細いお尻のラインを見て、バックでやった時の事を思い出した。

小ぶりな胸の膨らみを見て、乳首を思いだそうと思ったが、忘れていた。
感度がよかったことを思い出した。

今まで何人かの女性、素人もプロも関係したが、彼女ほどセックスが
よかったのは正直なところいない。

彼女が下の時に自分から積極的に動いてくれた。これが俺のリズムとぴったりで
すばらしかった。。まるで、私の体の下で跳ねるようだった。。

しかし美しく笑う笑顔に心からの祝福もこみあげる。

小学校の5年で転校してきた彼女は、中学でも同じクラスだった。
卒業後も地元の遊び仲間の一人としてずっと親しかったが、男女の関係とは
無縁だった。ずっとお互い別々の恋人がいた。

お互い大人になり私が就職して3年くらい経ったころ、ほんの1ヶ月くらいだけ
の時期を二人は特別な関係で過ごした。。。

寒い冬の日だった。たまたま何かの用で二人で外食をした後、私の家に彼女が
立ち寄った。夜になり、大雪になり、帰りが面倒になったことのほかに
彼女が泊まって行くきっかけはなかった。

この時点でも本当に私に下心はすこしもなかった。

布団を二枚ひき寝る頃になり、話の話題が怪しくなった。
恋愛の話からセックスの話をし、キスの事なんかが話題になった。

この時、たまたま近くにあった彼女の唇が、無性にかわいく見えた。
魔が差した。彼女にキスをした。。

自分が怒らないのが不思議だ、と彼女は言った。
そのまま関係を持った。

ゴムを持っていなかったので、彼女のお腹の上に出した。
外出しは中途半端ないき方だから、その後すぐまた挿入できた。
最後は彼女の口の中に思いっきり果てた。。

その後の1月の間に彼女は数回泊りにきて、関係を持った。
今思えばセックスははるかに彼女の方がうわてだった。

なぜか泣いていた日もあった。このままずるずるしていたら、関係が
すれ違う日がくるのが恐いと言っていたときもあった。

ある日を境に話し合って、男女の関係を終わらせた。その後、2ヶ月ほど
こじれたが、夏になるころにはまた元の友人同士に戻っていた。

一年前に私の結婚式に参加した時、彼女は何を思っていたのだろう。

ここに彼女の幸せを心から祝福するため、私自身のどこかに残っていた
彼女への気持ちへの区切りにするため書きました。。




[ 2016/02/20 22:40 ] 未分類 | トラックバック(-) | コメント(-)

寝取られて得た者

もう4年くらい前になるだろうか・・・。俺には彼女がいた。
名前は楓(仮名)としておきます。
一つ年下で、清楚で、明るく、顔もかわいく、自慢の彼女だった。
大学のサークルで知り合い、一目惚れと言ってもいいかもしれない。
そんなわけで、かなりモテていた。1年くらいの間で結構仲良くなり、
駄目もとで告白したところ、私も前から好きだったと言われ、天にも昇る気分だった。
2日に1回は会ってデートをした。
初めてエッチをした時も最高に幸せで、一生かけてこいつを守ろうなんて思っていた。
その反面、心配の気持ちも尽きなかった。
やはりモテていたし、こいつを狙ってるやつなんて腐る程いた。
そんな不安な気持ちはかっこ悪いので言えるはずもなかったのだが、
そんな気持ちさえも楓はわかってくれ、私はあなたしか見てないからなんて言われ、
こいつは一生ものだなんて思っていた。

 付き合って1年とちょっとくらいした頃、ある先輩がいつも楓と話していた。
すごく心配で気になっていたが、楓の言葉を信じて気にしないふりをしていた。

 ある日、楓と会う約束をしていたのだが、友達が風邪をひいたのでお見舞いに行くから今度にしよと言われた。
なんの疑いもなくわかったと言い、暇だったので友達と飲みに行った。
友達に会ってからはみんなに文句を言われ、彼女ばっかり相手にしてんなよと怒られた。
ほんとに彼女とばかり会ってたので、友達と会う時間も作らないとって思ったものだ。

 店を出て、さぁ次どこ行くって飲み屋街をみんなで歩いていると、前に腕を組んで歩いているカップルが見えた。
女の方は後姿がすごく彼女に似ていた。
まさかそんなはずないと思っていると男の横顔がちらっと見えた。
その男はいつも楓と話していた先輩だった。
それまでそんなに酔っていなかったのに、頭がずきずきしだし、吐き気を催した。
俺の状態に気付いた友達が声をかけてくるが、全く耳に入らない。鼓動がはやくなる。だが、その時点では女の方の顔は見えていなかったので、まだ最後の希望は捨てきれないでいた。
その瞬間、カップルは飲み屋街のホテルへ入る為に横を向いた。
紛れもなく彼女だった。そのまま俺に気付くことなく、仲良さそうにホテルの中に入っていった。
目が回る。足元がふらつく。
その異常な状態に友達はお開きにしようと言ったが、俺は首を横に振った。飲まずにはいられなかった。

 次の飲み屋に行き、飲みまくった。
どうしたんだと友達に聞かれ、答えた。
そんな女捨ててしまえとみんな口々に怒っていた。
本当にいい友達だと心から思った。飲んでも飲んでも飲み足りない。
本来酒に弱いのに全く酔わなかった。でも次第に気分だけは悪くなってきた。

 一人の友達が気を使ってくれ、風俗に行こうと言い出した。
俺は断ったが、強引に連れて行かれ、マットヘルスへ皆で行った。
店に着く頃にはふらふらだった。一人の友達が、
「ユエ(俺の名前)にこの店で一番いい子を着けて」
と店員に言った。その店で一番の子を着けてもらった。
こういうところに来るのは初めてだったので、普通緊張しまくるだろうが、
酔いも手伝ってかそれは全くなかった。
一番人気の子だったらしく、待ち時間も長く、友達は先に入ってしまった。
やっと俺の順番が来て、女の子と対面した時にはめちゃくちゃ驚いた。
ものすごい綺麗な子だった。
楓も50人はいるサークルのアイドルだったのでかなりかわいかったが、
まったくレベルが違った。こんな子が世の中にいるのかと思ったほどだ。
俺はその時まで楓が世界一かわいいなんて思ってたりしたものだが、
やっぱりいる人はいるんだって思った。そう思ったら気持ちも少し楽になった。

 その子は源氏名をりえと言った。
めちゃくちゃきれいなのに気取ってなく、明るかった。一番人気なのもうなずけた。
俺もどうせなら楽しもうと明るく振舞った。
会話も弾み、本当に楽しかった。その矢先にりえに言われた。
「何かあったの?」
俺はびっくりした。自分では楽しんでるつもりだった。明るくしていた。
ポーカーフェイスは得意だったのでかなり驚いた。初対面なのになんでわかったのか・・・
「なんとなく、辛そうに見えたから・・・」
さすがプロってこの時は思った。
ほへーーって感じでりえの顔を見ているとびっくりした表情に・・・
と思ったら心配そうに近寄ってきて抱きしめられた。どうも泣いていたらしい。
涙って自分で気付かずに出ちゃったりするんだと思った。
それからは涙が止まらず、かっこ悪かったのだが、ずっと泣いてた。
その間、ずっと抱きしめてくれていた。
彼女をほんとに好きだったこと、その子が他の男とホテルに入っていくところなど、心中をなぜかりえに話した。
初対面なのになぜと思うが、全てを泣きながら話した。
少し心がすっきりした気がした。
そのまま風俗なのに泣き疲れてりえに抱きしめられながら寝てしまい、起こされた頃にはもう終了時間になっていた。
「元気出して!またね!」
と言われ、うなずき店を出た。
「またね」という言葉に少し引っかかったが、また店に着てねということだと思った。
友達と口々に最悪だったとか、普通だったとか風俗の話に花が咲いた。
俺の子はどうだったと聞かれ、普通と答えてしまった。
初めて会ったのにその子を友達に指名して欲しくなかった。
心の中で、このまま風俗にはまっちまうかなぁなんて苦笑いをした。

 友達に「元気出せよ」、「別れろ」、「紹介してやる」等言われ、家に帰った。
一人になると、またあのホテルの前のシーンを思い出し、へこんだ。
前は彼女が浮気したら即効別れるなんて言ってたが、
いざ自分に降りかかるとどうしていいかわからなかった。別れたくなかった。ほんとに好きだったのだ。

 そんな風にもんもんと考え込んでいると、電話が鳴った。
携帯を取ると画面には梓(仮名)と出ている。
おいおい、そんな友達いねぇぞ?なんで登録されてんだ・・・
10コールくらいで考え込んでる間に切れた。電話帳を見る。
メールアドレスも入っていた。忘れてるだけかな?悩んだ末、折り返しかけてみた。
「もしもーし、元気でたぁ??」
・・えーーっと・・・わかりますよね?
「なんで番号知ってんの。てか、俺の携帯にも登録されてんの。」
「嫌だった?」心配そうな声が聞こえた。
「嫌じゃないけど・・。」
「よかった。ね、これから遊びに行こうよ!」
「え??これから??もう2時なんですけど・・・」時計は夜中の2時を過ぎていた。
「今一人なんでしょ?」
「そうだけど・・・てか、本名は梓って言うの?」
「そだよ。お客さんで本名教えたのユエ君だけだかんね。」
「ほんとかよ・・・」
「信じろってば!また暗くなってたんでしょ!」
「う゛・・。バレバレ?」
「バーレバレ!○○まで迎えに行くから、出てきなさい!決定!」
○○は俺の家の近くのディスカウントショップ。店に行ったときにそのディスカウントショップの近くと話していた。
「え?もう決まりなの?」
「決まりだよ!後10分くらいで着くから!来なかったら泣いちゃうかんね!」
一方的に約束を取り付けられ、電話を切られた。
楓は男に合わせる系のタイプだったので、全く違った性格だった。
年は2歳梓の方が年上だったのだが、そのせいか強引なところが多々あった。
なぜか初対面なのに不思議と嫌な気はしなかった。

 5分位して家を出て、○○に向かうともう梓は着ていた。おそーいなんて言われながら彼女の車に乗った。
「どしたんだよ?こんな時間に。」
「んーまた泣いているかと心配になっちゃって。」はっきり言う女だなこいつは!
「泣いてないし。心配で番号交換してたの?」
「へへ、まね。それだけじゃないけど。あたしさ、浮気するやつって許せないんだよね。」
梓は彼氏を追ってこっちに来たらしかった。
すごく好きだったらしい。最初のほうはうまくいってたらしいが、
浮気とかしだして、でも好きで黙ってると保証人にされたままとんずらされたらしい。
額はそんなにたいした額じゃなかったらしいが、その時はあわてて、
手っ取り早く稼ぐには体を売る行為しか思いつかず、風俗に入ったららしい。
それ以来、男嫌いらしい。でも、風俗は割り切っていると言った。
だから、お客と番号交換したりしたことはほんとに始めてだと言っていた。
「じゃあなんで、俺とは番号交換したの?」
「ほっとけなかったっていうのが本音かな。
本来男嫌いだから心の中では嫌悪感があるんだけど、ユエ君にはそれがなかったの。
ね、あたしとリハビリしようよ。」
意味がわからなかった。聞くと、俺の心が壊れかけてるから直してあげるといった内容だった。
だから仮にってことで付き合おうよと言った。これにはぶっちゃけ引いた。
ほんとは軽い女じゃないの?って感じだった。だって今日会ったばっかりだよ?
でも、楓のことはショックの反面悔しさもあった。
だからしかえし的な気持ちでOKを出した。まあこの辺からやっぱり俺の心は壊れてたんだな。

 それからは忙しい毎日だった。楓と梓両方と会うわけだから。
はっきり言ってこれ二股なんだよね。最低だったなこの時の俺。
楓と会う時はやっぱりすごく苦しかった。でも、ポーカーフェイスは得意なのでいつもどうりにして見せてた。
Hも楓とはしていた。最初はこの前のシーンを思い出し、欝になってたたなかったが次からはできるようになった。
心が凍っていく感じがした。
楓は立たなかったことで浮気を疑ってきたが、元来俺はそういうタイプじゃないので、すぐに疑いは晴れた。
梓のほうはキスもしなかった。一度そういう雰囲気になったが、
楓の顔がちらつきできなかった。プラトニックな関係だった。
でも、本当に楽しかった。梓といる時だけは楓を忘れられた。
そういった関係が2ヶ月ほど続いた。

 ある時、梓と街で飲んでブラブラしているとこの前と全く同じ光景を見た。
この前と同様先輩と楓が腕を組んで歩いていたのだ。
じっと見入ってたことに梓が気付き、全てに気付き、
ものすごい形相でそのカップル目掛けて走っていこうとしていたところを止めた。
「なんでよ!!!ひっぱたいてやんないと気が済まない!!」
なぜかものすごく怒っていた。その梓とは違って俺の心は落ち着いていた。
怒りもなく、悲しみもない。その時点で俺は気付いた。心はもう治っていたのだ。
そして、好きな子が自分の中で変わっていることも・・・俺はあせった。
惚れるとは思っていなかった。おそらく梓は俺のことなんてなんとも思っていない。
いっぱいいる男友達の中の一人ってとこだろう。
つまりこの関係は梓にとっては遊びなのだ。

掴んだまま考え込んでいるもんだから、「大丈夫?」と聞かれた。
梓に喜んで欲しくて、今の光景を見てもなんとも思わなかった。
心は治ったと言った。でも、梓の顔は笑っていなかった。悲しい顔をしていた。
「ね、これからうちに来て飲まない?」

梓の家に行くのは初めてだった。俺は単純に嬉しかった。
でも、その中で複雑な感情は捨てきれないでいた。
あの光景に対してなんとも思わない自分が少し寂しかった。
完全に心は梓へと移ってしまったと感じた。でも、遊ばれてると思っていた。
告白してもOKしてもらえないだろう。仮だからこんなにうまくいっているんだ。
なにより、さっきの今で告白しようとしている自分が軽く感じた。
2時間くらい普通に楽しく飲んでいると、明るい顔で言われた。
「でも、ふっきれたかぁ。ほんとよかった!・・・じゃあこの関係もお終いだね。」
笑顔でそう言われた。やはり俺のことはなんとも思ってなかったのだ。
そう感じた時、身震いがした。これで・・・終わり?
このままなにも伝えず終わってしまうのか。そう思うと勝手に口が開いていた。
「・・・あのさ、こんな事言って軽蔑されるかもだけど、さっきの今だし・・・でもこのままなにもしなくて終わりたくないから。ずっと惹かれてた・・・。すきになっちゃったんだ。お前は俺の事なんとも思ってないのはわかってる。でも、言わずにいられなかったんだ。・・・ごめん。」
「・・・」
時間が流れる。鼓動が速く、顔は見れない。
なにか言ってくれーーってずっと待ってた。でも、返事は無い。
5分くらいかな。じーっと待ったけど、反応なし。この沈黙に耐えれなかった。
「・・・ごめん。」
そう言って帰ろうと立ち上がり、玄関のほうへ歩いていくと背中に何かがぶつかった。
そのいきおいで玄関のドアで頭を打った。
「いってー!!なにす・・・」
おでこを抑えながら振り返ると梓が泣きながら俺に抱きついていた。
「なんで・・言っちゃうの?我慢・・してたのに・・。
あたし風俗で働いてるんだよ?付き合えるわけないじゃん!!」
小さな粒、大きな粒とつまりおお泣きしていた。
「じゃあ辞めればいいだろ!!お金は俺も手伝って返す!!」
「そんなことさせれるわけないでしょ!!馬鹿にしないでよ!!」
「じゃあ貸しといてやる!!返済終わってから少しずつ返してくれればいい。」
「そんなこと・・できない・・」
「俺は今回の件でかなり助かった。お前がいなかったらいつ忘れられたかわかんないよ。それくらいさせてくれ!」
「・・・同情なんじゃん。」
「え??」
「やっぱり同情なんじゃない!!好きじゃなくて同情なんでしょ??!!」
「さっき言ったやろが!!好きなんやって!!好きな子助けたいって思うの当たり前やろ?」
「でも・・」
「てかお前の気持ち聞いてないよ。俺の事好いてくれるん?」
「好きじゃない・・」
「目見て言えって!」
「・・・・・・・好きよ。死ぬほど好き!!」
がばっとキスされました。初めての梓とのキス。
夢中で舌を絡ませた。5分くらいして梓から唇を離した。
「ベッド・・・行こ?」
ベッドの中で色々話をした。初めて会った時から気になってた事。
楓の事が許せなかった事。仮付き合いを始めてどんどん魅かれていった事。
いつも楓にヤキモチを焼いていた事。色々話してくれました。
その時のHは最高に幸せだった。この時から本当の彼氏彼女になった。

 次の日梓は風俗の仕事に行った。
一番人気だったこともあり、急に明日辞めさせてくれとはできず、辞めるのに1ヶ月以上かかった。
その間気が気じゃなかったが、それはしかたなかったので、我慢した。
店長から残ってくれたら今の給料より1割上乗せする等と散々辞めるのを渋られたらしいが、
梓は頑なに拒み、堂々と辞めていった。
付き合ってからの梓は、適度に甘え、適度に反抗してかわいくてしかたがない。
そして気が強いので、一度へそを曲げると大変だ。
デートは必ず迎えに行っている。何度か外で待ち合わせをしていたのだが、
たまたま俺が待ち合わせに遅れたとき(5分程度だが)もうナンパされていた。
確かにめっちゃ綺麗だからね。それも心配だったのだが、しつこいナンパの男をビンタしたのだ。
切れだした男達に対してバタバタ梓を連れて逃げたことがあった。
気が強すぎるのもどうかと・・・ちゃんと怒りましたが。
まだ男嫌いは健在らしく、俺以外の男には触られたくないとの事。
自分以外の男に拒否反応を起こすなんてたまらなくかわいいです。

俺はちゃんと付き合いだした次の日にも楓に言って別れようと思っていたのだが、
梓が首を縦に振らず、風俗を辞めて新しい仕事をしだしてちゃんとした自分で戦いたいと言い出し、
付き合って2ヶ月後くらいに一緒に言いに行きました。
一人で行くって何度も言ったんだけど、「また気持ちが戻ったらどうすんのよ」とか
「ひっぱたいてやらないと気がすまない」とかで納得せず、結局二人で行きました。
楓は泣き出して大変でしたが、先輩のことを言うと瞳孔が開いたようにびっくりして、泣きながら、「断りきれなかった」と繰り返していました。
その瞬間梓がビンタをし、「自業自得でしょ?」って言って俺をひっぱって帰ってきてしまいました。
その後、何度が携帯に電話がありましたが出ていません。
その事に梓が気付き、携帯を変えるように言われ、それから連絡とっていません。
サークルも辞めてしまったので。
大学の時は友達といるので、話しかけてこれないみたいでした。
その後どうなったかしりませんが、先輩の友達曰く付き合ってはないとの事でした。

梓と付き合って2年くらい経ちますが、借金も今年の初めにやっと返し終わり、
先月に親と会って欲しいと言いました。梓は泣いてしまい、抱きついてきました。
「嬉しくてたまんないよぅ」なんて言われ、俺も嬉しかった。
実家に行く途中ずっとビビリまくってて、
「ねぇ。あたし大丈夫かなぁ?ばかな子とかに見えないかなぁ?」
なんてずっと聞いてきていました。かわいすぎっすよあなた!!
いざ連れて帰ると親はびっくり!!おかんの第一声は
「この馬鹿!!どこから誘拐してきたの!!」
と言われ、フライパンで頭を叩かれてしまいました。
なんて親だ・・。あまりに綺麗過ぎてびっくりしたんだと思います。
何度も梓に「ほっんとうにこのばか息子でいいの?」と聞いていました。
何度聞くんだこのやろう!年の離れた中2の妹もいるのですが、
「おにいちゃん援交?」
なんて言われました。4人で飯を食ってると父帰宅。梓を見るなりぼーぜん。
「えっと・・・○○(妹の名前)の友達??」
どいつもこいつも!!でも家族は気に入ってくれたようでした。
今月は彼女の実家に挨拶に行くことになってます。かなりビビッテます。
でも幸せです。




[ 2016/02/20 22:39 ] 未分類 | トラックバック(-) | コメント(-)
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